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マンガでわかる万葉集 |
上野 誠 |
定 価 1,540円(本体価格 1,400円+税10%) |
判 型 A5 |
ページ数 224 |
ISBN 978-4-262-15568-5 |
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古代日本の酸いも甘いも味わいつくす!
いったい、万葉集って何なの?
「令和」という元号のルーツになった万葉集。
学生時代に習ったことはあるけれど、「とにかく昔の歌がたくさん入っているものでしょ」なんて思っている人も多いかもしれません。でも万葉集の魅力って、それだけではないんです。
万葉集には、天皇の歌から身分の低い者の歌、時の権力者から女性の歌まで、幅広い歌がひとつに編まれています。政治手腕のある女帝から不倫カップル、反乱の首謀者やお酒好きの軍人……。
多様な詠み人たちの世界をのぞけば、日本人の心の歴史がわかります。
本書では、万葉の時代に生きた人々の生活や詠まれた歌の情景を、マンガを使って解説しました。
当時の歴史や文化的背景、人間関係なども、図解や写真を使ってなるべく捉えやすくしています。
万葉集に触れたことがない人も、学生時代に習ったことがある人も、これから学ぶ人も、楽しんで学んでいただける一冊です。
Part0 『万葉集』とは何か?
Part1 激動の時代を生きた人々
日本に転機をもたらした天皇/藤原京遷都を実行した女帝/万葉集誕生のキーパーソン など
Part2 恋の歌
ひと目を気にする冬のデート/切ない女性二人のガールズトーク/長く会えない恋人にお灸 など
Part3 仕事、暮らしの歌
宴は万葉貴族たちの命!/罵詈雑言も芸のうち/天下の秀才が放つギャグ など
Part4 家族、人生観、宗教観
万葉の後継者問題/旅に倒れた庶民の死を悼む/人生に、乾杯! など
コラム 万葉集の舞台探訪/万葉集の季節/万葉集の装/関連年表 など
監修者:上野誠
1960年、福岡生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞、第20回奈良新聞文化賞、第12回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞。『古代日本の文芸空間』(雄山閣出版)、『魂の古代学―問いつづける折口信夫』(新潮選書)、『万葉挽歌のこころ―夢と死の古代学』(角川学芸出版)、『折口信夫的思考-越境する民俗学者-』(青土社)、『万葉文化論』(ミネルヴァ書房)など著書多数。